国際交流科
国際交流科設置の背景
国際情勢や情報化が急激に変化する今日、地の利として富山県ではロシア・中国・韓国などの環日本海諸国との経済・文化・学術等の交流が盛んに行われています。
前述の国々と定期的に各種行事を実施することで、相互交流がより一層活発になることを期待しています。
長年にわたって国際理解教育を推進してきた伏木高校は平成17年4月に県内で初めての国際交流科を設置しました。
伏木高校では、外国語のコミュニケーション能力や国際的な視野を養うために、全生徒が必ず第2外国語としてロシア語・中国語・韓国語のいずれを選択するとともに、2年次にはアメリカ・ロシア・中国・韓国の友好校を訪問します。
ホームステイを中心とした海外体験を通して国際感覚や行動力を培い、これからの国際社会で活躍することができる人材の育成を目指す全国的にもユニークな取り組みをしています。
目指す教育~国際人へのパスポート~
国際交流科は国際人としての基礎を培い、未来を拓う心豊かでたくましい生徒の育成を目指しています。
そのために
・コミュニケーション能力を高めます。
英語力の向上を図り英検2級合格を目指します。ロシア語・中国語・韓国語を第2外国語として学びます。
・国際的な視野を養います。
茶道や日本舞踊等、日本の伝統文化に親しみます。諸外国の歴史や文化国際情勢についての理解を深めます。
・豊かな人間性や行動力を身に付けます。
全員がアメリカ・ロシア・中国・韓国のいずれかの国の交流校を訪問しホームステイを中心とした交流をします。スポーツや芸術文化を通した国際交流も行います。
専門教科・科目
- 英語
ディベート・ディスカッション、総合英語、Advanced English - 国際理解
Global English、世界の食文化、国際関係、国際政経 - 第2外国語
初級ロシア語、初級中国語、初級韓国語 - 郷土理解
郷土文学、National Culture、地域と福祉 - 国際スポーツ
スポーツA
Q&A
Q1.国際交流科は普通科とどう違いますか?
A.国際交流科=普通教科+専門教科
普通科は普通教科のみを学習しますが、国際交流科では普通教科に加え、外国語や国際理解に関する専門科目を学習します。
専門教科も英語や国語、地歴、公民といった普通教科の学習範囲を基本に、地域の特色や国際的な観点からより詳しく学ぶもので、大学進学に必要な学力を高める内容となっています。
さらに大学進学に関しては普通科で学ぶ以上に英語の力をつけることができます。
また、ロシア、中国、韓国などの環日本海諸国にそれぞれ交流校があり、ホームステイを中心とした交流を実践しています。これは、全国的にも極めてまれなことです。
Q2.国際交流科に理系はありますか?
A.あります。国立大学にも多数進学しています。
理系の大学等への進学についても、普通科と同様に2年から文系、理系に分かれて教科・科目を選択し、理系進学者に対応した授業が行われるので、理系進学希望者も安心して学べます。
さらに、国公立大学を目指すみなさんにも適切な時間割が組めるよう配慮してあり、一人一人の進路希望を実現するきめ細やかな指導に努めています。
体育系の進学志望者向けの専門教科も、2年次から開設されています。
Q3.第2外国語をどれくらい学習するのですか?
A.1年で1単位、2年で3単位、3年で2~5単位学習できます。
全員がロシア語、中国語、韓国語から1カ国語を選択して学習します。
1年では、週1時間のInternational Programs(総合的な探究の時間)で3ヵ国語についての入門学習を行います。
2年では、1カ国語を選択し、週3時間学習します。
3年では、週2時間学習しますが、選択科目としてさらにプラス3時間学ぶことも可能です。